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理学療法士に向いている人の特徴7選!職場によって違う?

理学療法士

理学療法士は患者さんや利用者さんの心に寄り添いながら、リハビリを提供する職種です。

これから理学療法士を目指したい方の中には「自分は理学療法士に向いているか分からない」「理学療法士として求められるスキルとは?」と悩む方もいるかもしれません。

今回の記事では、理学療法士に向いている人の特徴について紹介します。職場別の理学療法士に向いている人の特徴も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

1.理学療法士の仕事内容

公益社団法人日本理学療法士協会によれば、理学療法士の仕事とは怪我や病気などで身体に障害のある人、障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを提供し自立した日常生活が送れるよう支援することです。

リハビリを受ける人の心に寄り添ってリハビリを行い、リハビリを受ける本人や家族とのやり取りが日常的に発生します。そのため、理学療法士にはリハビリの知識や技術だけでなく、コミュニケーション能力も求められます。

2.理学療法士に向いている人の特徴7選

理学療法士は患者さんや高齢者の方、障がい者の方へリハビリを提供し、日常動作の回復や維持などを一緒に目指す仕事です。

理学療法士として働くうえで、向いている人の特徴を具体的に解説します。

コミュニケーション能力が高い人

理学療法士には、高いコミュニケーション能力が求められます。患者さんや利用者さんと1対1でリハビリを進める中で、状況や環境に合わせた適切なリハビリを提案しつつ、信頼関係を築くことはとても重要です。

そのため、相手の立場に立って物事を考えられる能力が求められます。

さらに、リハビリを進めるために対象となる人の家族や医師、看護師などさまざまな人と情報を共有したり、連携を取ったりする機会が多くあります。

適切なリハビリにつなげるために、自分から意見を発信するだけでなく、相手の話にも耳を傾けられるコミュニケーション能力がある人は、理学療法士に向いていると言えるでしょう。

体力に自信がある人

理学療法士は、身体が資本となる職業と言えます。患者さんや利用者さんへリハビリを提供する際に、対象となる人の身体を支える機会も多いです。

身体が動かせない人の介助やサポートも行う必要があるため、体力が求められます。逆に患者さんや利用者さんを支えられないと、理学療法士を信頼して身体を預けられなくなり、リハビリが中断してしまうこともあるでしょう。

理学療法士としての専門知識はもちろん、体力に自信のある人や、普段からストレッチや筋トレなどの自分自身のトレーニングも欠かさず行っている人は、理学療法士に向いています。

細かいところまで観察できる人

リハビリをする上で病状が急変するリスクは常に考える必要があるため、患者さんや利用者さんの状況を常に観察する必要があります。

少しの変化にも気が付ける人や、細かいところまで観察できる人なら、患者さんや利用者さんの変化にすぐに気が付き、臨機応変な対応ができるでしょう。

また、リハビリの最中だけでなく普段の患者さんや利用者さんの身体の使い方から、リハビリの成果を発見することもできます。患者さんや利用者さんにリハビリの成果を伝えることで、リハビリを続けるモチベーションを上げることにもつながります。

観察力や細かいところに気が付ける力は、生まれ持っていなくても理学療法士としての臨床の機会を積んでいく上で身に付けていけるでしょう。

学ぶ意欲がある人

医療やリハビリの技術や知識は日々進歩しています。理学療法士は国家資格取得後も、新しい知識や技術を取り入れるための勉強が必要です。

公益社団法人日本理学療法士協会でも、理学療法士という専門職の質を保証するために、理学療法士資格の5年ごとの更新制による生涯学習制度を設けています。

日本理学療法士協会の会員になると、「前期研修」「後期研修」を履修し、その後は5年ごとの更新を目安に自己研鑽を続けていきます。

常に自分の知識や技術を新しいものにアップデートすることで、患者さんや利用者さんへ最良のリハビリやケアをできるようになります。勉強を続けられる意欲のある人や、向上心のある人は、理学療法士に向いています。

粘り強い根性がある人

リハビリはすぐに成果は出ず、目に見える成果を出すには継続することが重要です。

患者さんや利用者さんの中には、身体を思うように動かせなかったり、リハビリの成果が感じられなかったりすることで、リハビリに対する意欲を失ってしまう方もいるかもしれません。理学療法士は、患者さんと辛抱強く向き合う忍耐力も求められます。

最適なリハビリプランを立案したあとは、根気強くリハビリを続けていくこと、患者さんや利用者さんのやる気を引き出すために粘り強く向き合うことで、最適なリハビリを提供できます。

科学的思考ができる人

理学療法士が良いリハビリを提供するために必要なのが、科学的根拠です。経験や慣習に頼らず、科学的思考ができる理学療法士が求められています。

その科学的根拠をもとにしたリハビリのために重要なのが、「定量的評価」です。

定量的評価とは、機器や徒手による評価法によって身体機能・認知機能の評価を行うことで、患者さんや利用者さんの身体機能を数値化することです。

臨機応変ができる人

理学療法士は患者さんや利用者さんの状況の変化を素早くとらえて、臨機応変に対応する必要があります。リハビリを行う人は、必ずしも体調や容態が安定している方だけではないためです。

元々臨機応変な対応ができないという方でも、臨床経験を通じて徐々に対応できるようになります。患者さん一人ひとりによって抱えている課題や必要とされている理学療法は異なります。

柔軟かつ臨機応変に対応できる力を自分のものにできるように、日々努力することも理学療法士には求められます。

3.職場別で理学療法士に向いている人の特徴

理学療法士が活躍する場も多様化し、病院をはじめ多くの施設で理学療法士のニーズが高まっています。働く場所によって理学療法士に求められることは異なります。

職場別で理学療法士に向いている人の特徴を紹介します。

病院:幅広い職種・患者に関わりたい人

病院は整形外科だけでなく、内科、外科、呼吸器内科、消化器内科、産婦人科などさまざまな診療科があり、リハビリを受ける患者さんも脳血管、運動器、呼吸器、循環器など、さまざまな症例が該当します。リハビリを提供する理学療法士にも、幅広い知識が求められます。

病院は理学療法士の数が多く、医師や看護師など他の医療職と連携を取りながら業務を行います。

病院で勤務する理学療法士は幅広い患者さんや理学療法士以外の職種の人と関わりたいと思っている人や、幅広い患者さんを対応できる能力や、コミュニケーション能力の高い人に向いていると言えるでしょう。

クリニック:特定分野のスペシャリストを目指す人

整形外科クリニックは、整形外科領域でのリハビリを専門に行います。在籍している理学療法士は少ないため、理学療法士ひとりあたりで担当する患者さんの数が多くなるのが特徴です。

短時間で患者さんの対応や評価を効率よく手際よくこなせる人が向いています。

また、整形外科クリニックのリハビリ対象の方は、運動器疾患の方がほとんどです。運動器疾患に特化した知識や技術を磨きたい人に向いていると言えるでしょう。

整形外科クリニックでの臨床経験を積んでから、運動器に特化した知識や技術を活かしてスポーツ分野や特製分野の治療に特化した施設への転職の道も開けます。

訪問リハビリ:ライフワークバランス重視の人

訪問リハビリは、基本的に利用者さんの自宅へ理学療法士がひとりで訪れます。

万が一利用者さんの病状や状態が急変した場合でも、ひとりで臨機応変に対応できる能力と、理学療法士としての技術と経験が必要です。

訪問リハビリは土日休みで残業はほぼない職場が多めとなっています。

臨機応変さや理学療法士としての高い技術は必要になるものの、給料や待遇が良い施設も多いため、ワークライフバランス重視で働きたい方や、一度退職し理学療法士として復職したい方にも向いています。

介護施設:忍耐力がある人

介護施設では、高齢者の方に対してのリハビリを提供します。

おもに慢性疾患や加齢による動作の支障に対するリハビリを行うため、運動機能や動作の回復よりも現状の維持に焦点を当ててのリハビリが求められます。

そのため、他の職場よりも利用者さんに寄り添い、根気強くリハビリに関われる人が向いています。

4.まとめ:理学療法士として役に立ちたい熱意が一番大事

理学療法士に向いている人の特徴と、職場別の理学療法士に向いている人を解説しました。

理学療法士には、理学療法の知識や技術だけでなく、忍耐力、コミュニケーション能力、臨機応変さといった能力を持つ人が向いています。

もしも現時点で向いている特徴に当てはまるものがない方でも、理学療法士になりたいという熱意があればいくらでも克服は可能です。

また、忍耐力や臨機応変力、観察力など経験を積む中で身に付く能力もたくさんあります。ぜひ理学療法士になるという目的に向かって努力を続けましょう。

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【参照サイト】
理学療法士とは|公益社団法人日本理学療法士協会
生涯学習制度について|公益社団法人日本理学療法士協会

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