これからエステティシャンを目指す上で、「エステティシャンは年齢を重ねても働ける?」「何歳まで働ける?」といった疑問を持つ方も多いかもしれません。
エステティシャンは実は年齢を重ねることでも得られる強みもあります。
長く活躍するエステティシャンになるために知っておきたい、エステティシャンが働ける年齢や定年についてとともに、年齢を重ねたエステティシャンの強みを解説します。
1.エステティシャンは何歳まで働ける?
結論から言えばエステティシャンは明確な年齢制限がありません。つまり、働こうと思えば何歳までも働けます。
年齢を重ねることで得られる経験や技術、コミュニケーション能力はエステティシャンにとっても大きな武器になります。
2.エステティシャンに年齢制限があると思われる理由
エステティシャンは何歳でも働けますが、年齢制限があると思われる一番の理由は、若いエステティシャンが多く感じることではないでしょうか?
実際、エステサロンのホームページやSNSなどには、若いエステティシャンの画像や写真が多く掲載されています。
未経験からも働けることや、エステに特化した専門学校が増えたなどの影響で若いエステティシャンが多くいることで「エステティシャンは若い人しか働けない」というイメージを持つ方も多いです。
ただ、こうしたものは若い方をターゲットとしたマーケティングであることが多く、印象と実態が乖離していることは少なくありません。
3.エステティシャンの定年は何歳?
サロンの正社員や契約社員のエステティシャンとして働く場合、定年は一般的な企業と同じ60~65歳であることが多いです。
2013年4月の高年齢者雇用安定法により、企業は従業員が希望すれば65歳まで働ける環境を整備することが義務付けられました。
また、株式会社ポーラが継続雇用の上限年齢を撤廃するなど、美容業界でも定年なしで働ける企業も増加しています。
4.年齢を重ねたエステティシャンの強み
エステティシャンは若い人の職業、というイメージがありますが、年齢を重ねることがエステティシャンの強みになることがあります。
年齢を重ねたエステティシャンには、豊富な経験があります。エステティシャンとしての経験も豊富にあるため、技術の高い施術を提供することも可能です。特に美意識が高く効果の高い施術を求めるお客様は、ベテランのエステティシャンのニーズが高くなっています。
また、エステティシャンとしての勤務経験が長くなることで施術だけでなくカルテ作成や管理、事務作業、金銭の管理といった幅広い業務もこなせるようになります。
さらに、高齢化社会の影響でエステを利用するお客様も、若年層だけでなくミセス層も増加傾向にあります。ミセス層のお客様にとっては、年齢層の近いエステティシャンの方が話しやすい、親しみやすいといった理由でベテランのエステティシャンが求められることが多いです。
年齢を重ねたエステティシャンは、ミセス層のお客様の集客や指名数の増加にもつなげられるでしょう。
5.年齢を重ねたエステティシャンの弱み
年齢を重ねることがエステティシャンにとっての強みになる一方、デメリットになることもあります。
ひとつめが、体力面での衰えです。エステティシャンは基本的に立ちっぱなしで施術を行い、時には長時間中腰や無理な姿勢になったり、しっかり力を入れて施術を行ったりすることもあります。
普段の業務が体力的な負担が大きいのに加えて、営業時間終了後に清掃や事務作業をする長時間労働をしたり、休日が不定期あるいは少なかったりといった勤務体系も体力の消耗が激しいです。
年齢を重ねると若いときよりも体力が落ちてしまうため、座ったままで提供するフェイシャルエステにするなど、自分の体力と相談しながらメインで提供する施術を変えるといった工夫が必要になります。
また、年齢が採用面で不利となる可能性があります。エステサロンは長期的に働ける人材を求めているため、同じ程度の技術を持つエステティシャンなら、年齢が若い方が優先的に採用される傾向にあります。
年齢面でのデメリットをカバーするために、ベテランだからこそ自分の技術を磨く必要があります。
最後に、エステサロンはシフト制度かつ土日祝日は勤務のある職業です。朝早く夜遅い勤務時間の日もあるでしょう。エステティシャンとして多くの女性が活躍しているものの、家庭との両立が難しい場合もあります。
結婚や出産などでライフステージが変わったときに、ライフバランスを重視した働き方を採用しているエステサロンに転職する方法もあります。
6.エステティシャンの採用で重視されるポイント
年齢を問わずエステティシャンとして採用されるためには、エステサロンがエステティシャンに重視しているポイントを知っておく必要があります。
年齢を重ねても働き続けられるエステティシャンを目指すために覚えておきたい、エステティシャンの採用で重視されるポイントを解説します。
①.積極性を持っているか
エステティシャンは、お客様のきれいになりたいという気持ちに寄り添い、サポートを行う職業です。そのため、積極性や熱意があるかが採用で重視されます。
ただ「お客様にきれいになってもらいたい」と思うだけでなく、実際の行動に移せるかの積極性が必要です。
また、美容機器やエステの専門知識や技術は日々進化しています。エステティシャンとして積極的に新しい知識や技術を研究、勉強する姿勢も求められます。
②.長期的に働けるか
エステサロンは、長時間労働、体力が必要、家庭との両立がしにくい、といった面から離職をしてしまうエステティシャンも多くいます。
サロン側の人材探しやエステティシャンとして育成するための手間や時間は多くかかるため、どのエステサロンでも長期的に働ける人材を求めています。
年齢的に若い20代は長く働けるという理由で採用するサロンもありますが、結婚や出産、育児といったライフステージの変化によって離職をするエステティシャンもいます。
一方で40代となったエステティシャンは、長期的に働ける環境が整っている人も多いです。子育てがひと段落した、マイホームを取得したため引っ越す予定がない、といったように、長く働けることをアピールすると採用に有利と言えるでしょう。
③.エステティシャンに活かせる職歴があるか
エステティシャンは、年齢を問わず未経験からなれる職業です。他の職業からエステティシャンへ転職するときには、今までの職歴からエステティシャンに役立つスキルや経験があれば、積極的にアピールしましょう。
たとえば接客業ならお客様へのコミュニケーション能力の高さ、経理ならサロンの資金管理、製造業など一日立っている仕事なら体力がある、立ち仕事に耐えられる、といったことがエステティシャンに役立ちます。
自分の経歴や身に付けたスキル、経験を洗い出し、エステティシャンに活かせるものがないか探してみましょう。
④.美意識が高いか
エステサロンに通うお客様は、美意識の高い方が多いです。エステティシャンとしての技術力はもちろん、容姿もお客様にチェックされます。お客様から信頼されるためには、美意識を高く持ち、身だしなみにも気を付けましょう。
お客様からの質問に的確に答えられるように日々美容に関する情報や知識を仕入れたり、自分磨きを忘れずに行ったりするのも重要です。
お客様に信頼される美意識の高さや、エステ業界への対応力を持っている人材と判断されれば、採用される可能性も高くなります。
7.まとめ:体力に自信がつけばエステティシャンとして何歳までも働ける
エステティシャンが何歳まで働けるかと、年齢を重ねたことで得られるエステティシャンでの強みや弱み、採用時に重視されるポイントを解説しました。
エステティシャンは何歳からでもチャレンジでき、何歳までも働ける魅力的な仕事です。年齢を重ねる上でエステティシャンとしての強みも出ます。
若い人に負けない熱意や体力、さらに豊富な人生経験を活かせれば、年齢でエステティシャンをあきらめることはありません。
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