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エステティシャンの年収は?初任給・福利厚生・収入アップ法を徹底解説!

エステティシャン

エステティシャンとして働きたい!と思ったときに、気になることと言えば「年収はどのくらい?」、「福利厚生って何があるの?」、「働いている中で収入アップは可能なの?」などお金、待遇が気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、綺麗を叶えるプロとして、いわば夢を売る職業と言っても良いエステティシャンの平均年収や初任給、福利厚生を徹底解説します。

最後に、収入アップ方法を3つ紹介しますので、本記事を読んで是非、これからの働き方、キャリアプランを考えるヒントにしてください。

1.エステティシャンの平均年収

まずは、エステティシャンの平均年収についてみていきましょう。ただし、あくまでも平均ですので参考として見てください。

全体平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によるとエステティシャンの平均年収は、約322.8万円であり、月給にすると22.7万円ほどです。

こちらは全体の平均ですので、年齢や勤務先、エリア、経験値などによって年収の水準は大きく変わります。また、サロンで働いているか、独立開業しているかでも変わってくるため注意が必要です。

年齢別

それでは、同じく「jobtag」を参考にしながら年齢別の平均年収をみていきましょう。

20代

20代前半(20~24歳)は、296.94万円、20代後半(25~29歳)は319.88万円が平均年収です。実績が少ない20代は平均年収よりも低めの傾向にあります。

30代

30歳~34歳では、389.97万円、35~39歳では340.24万円が平均年収となります。

働き盛り、経験も実績も積んだことでお客様との信頼関係が出来上がる30代は、指名数に応じた歩合などから平均以上の収入を得ることができるでしょう。

40代

40~44歳の平均年収は362.62万円、45~49歳では359.21万円です。

30代からの継続により平均以上の収入を得られる傾向にあります。

50代

50~54歳の場合は320.88万円、55~59歳では325.90万円です。

自身の働き方を確立し、安定した収入を得ながら働いている年代です。

60代以上

60~64歳になると242.76万円と平均以下の年収になります。

引退、働く時間を短くするなど60代という年代に合った生き方・働き方をしている人が多いことが理由でしょう。

2.エステティシャンの初任給

平均年収よりもまずは「初任給でいくらもらえるのか」が気になる人もいるでしょう。ここからは、雇用形態別の初任給を見ていきます。

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、エステティシャンの最終学歴は専門学校卒38.4%で一番多く、次いで高卒が31.5%です。

専門学校卒業後、就職した場合の平均年収は296.94万円であることから、初任給は21.21万円前後になると推測します。また高校卒業後、就職した場合の平均年収は259.01万円です。ここから算出すると初任給は18.50万円前後となるでしょう。

なお、この算出はボーナス年2回、1か月給与分と仮定し、平均年収÷14か月=初任給としました。

エステティシャンのボーナスは、働くサロンや組織によって後述する給与システムが異なります。そのため、ボーナスも「給与〇か月分」ときまっているところもあれば、「歩合制」のところもあるでしょう。

3.エステティシャンの雇用形態別の平均収入

年代や結婚などのライフスタイルの変化によって雇用形態が変わることもあるでしょう。

ここからは、雇用形態ごとにエステティシャンの平均年収はどのくらいになるのか、ジョブノートに掲載されている求人を例にご紹介していきますら見ていきましょう。

インセンティブや賞与を除いた金額になりますが、正社員が約20万円、契約社員で約18万円が平均月収になります。

また、ジョブノートのデータでわからない独立開業ですが、こちらはピンキリといえるでしょう。自身がオーナーとなりサロンの規模や、従業員の雇用、料金設定などによって収入が大きく変わるためです。

開業当初は、エステティシャンの平均年収以下になることもありますが、安定した顧客数を得ることで500万円~1,000万円以上の収入を得ているエスティシャンもいます。

4.エステティシャンの給与システムと収入の特徴

平均年収や初任給などをみてきましたが、そもそもエステティシャンのお給料はどのような仕組みになっているのか見ていきましょう。

固定給

一定の収入が約束されている給与システムのことを「固定給」と言います。「毎月●●●円もらえる」と約束されていることは、生活の安定、心の安定にも繋がります。

しかし、働く場所によっては昇給が年1回など実績に応じた昇給がないこともありますし、指名数やエステ商材の販売などのノルマに追われることもあるでしょう。

そのため、「まずは一定のお給料をもらいながら実績やスキルを積んでいきたい」人におすすめの給与システムです。

完全歩合給

「完全歩合制」とは、お客様からの指名数、販売した商材などの成果に応じた給与システムです。契約社員やフリーランスとして業務委託契約を結ぶ人に多いシステムでもあります。

契約を結ぶサロンにもよりますが、施術のみを行って報酬を得る契約内容になっていれば、清掃や事務処理など施術以外の業務をしない場合もあり、お客様の予約時間のみ稼働するような働き方も可能です。

成果に応じた報酬+自由な稼働時間を実現できるため、エステティシャンとして顧客がある程度確保されていれば固定給以上に稼ぐことができます。

しかし、以下のようなデメリットもあります。
・成果が出なければ収入もない
・会社と雇用関係にないため、福利厚生などを受けることが難しい
・個人事業主として保険手続きや税金の支払い、確定申告なども自身で行う必要がある

将来が不透明で多くの不安を抱えることになる可能性もありますので、エステティシャンとして実績ができたあと、さらなる収入アップとして目指すことをおすすめします。

固定給+歩合給

毎月の基本給(固定給)に指名料や商材の売上、ノルマ達成によるインセンティブなどが歩合給として上乗せされる給与システムのことです。

固定給のみの場合は、決まったタイミングのみでしか収入アップが見込めないこともありますが、歩合給があれば成果を出せた月は給与がアップします。

給与アップした月を振り返ることで、収入アップのノウハウも蓄積することができるため、スキルアップや顧客獲得に対するモチベーションが高まり、仕事への意欲も維持しやすいでしょう。

しかし、完全歩合ほどではなくとも売上によって収入が変動しやすくなります。

またサロンによっては、歩合の給与を見込んで固定給が安く設定されている場合もあります。安定と成果の両立を目指すことができる給与システムではあるものの、本当に生活できるのか、自身がどれだけ頑張れるのか見通しを立てることをおすすめします。

5.エステティシャンの地域別の平均年収

エステティシャンは全国どこでも働くことができますが、仮にスキルが同じであったとしても地域によって年収にも違いがでてきます。

「jobtag」によると、6大都市の平均年収は以下の通りであり、以外にも愛知県の平均年収が最も多く北海道が一段低い金額となっています。

都市名平均年収
北海道245.6万円
宮城県303.4万円
東京都334.4万円
愛知県345.5万円
大阪府299.8万円
福岡県336.2万円

6. エステティシャンの福利厚生・手当・ボーナス

福利厚生は、働く場所の規模や地域によっても様々です。「ジョブノート」に掲載されている求人には以下のような福利厚生があります。

社会保険完備産休・育休制度
社員寮、家賃負担整備交通費支給
社員割引制度健康管理(人間ドッグ、婦人科検査)
スポーツクラブ利用特典インセンティブ制度(指名・ノルマ達成手当)

一般的な企業と同様、ほとんどのサロンでは社会保険に加入ができ、交通費支給や産休・育休制度なども大半のサロンで用意されている福利厚生です。

また、社員割引制度を導入しているサロンもあり、エスティシャン自身が“歩く広告塔”として、施術の効果や機器の使用感などをお客様に説明することができることは、サロンのメリットにもなり得ます。

7. エステティシャンの年収アップ方法3選

最後にエステティシャンの収入アップ法をお伝えします。

どんな給与システムであっても収入アップを可能にする方法ですので、ぜひ参考にしてください。

資格を取得

エステティシャンとして働くために必須の資格はなくとも、収入アップに繋がる資格はいくつかあります。

資格取得は、一定水準の知識やスキルを持っていることを証明できるものです。“ない”よりは“あったほうが良い”精神でぜひ、資格取得にチャレンジしてみましょう。

以下の記事では、代表的な資格6種類を紹介していますので、参考にしてみてください。

エステティシャンになるための資格をご紹介!目指し方や仕事内容を徹底解説!

独立開業を目指す

年収アップを目指して独立するのも選択肢のひとつです。サロンで経験を積んだあとに独立するエステティシャンは多く、500万円~数千万円の年収を得る方もいます。

近年は比較的安価な価格帯の施術が増え、エステはより身近なものとして幅広い年代の人に受け入れられるようになりました。

また、最先端の痩身エステや高額な機材を必要とする脱毛に人気が集中している傾向もあるため、独立するには初期費用がかかります。

まずは高い年収を得ることよりも、お客様1人1人を大切にし、コミュニケーションと技術で信頼を得ることからはじめましょう。

そのあと、それ以上の収入を得るための設備導入や経営力・宣伝力の強化をすることで、長期的に安定した収入と収入アップを得ることができます。

役職を目指す

エステティシャンに限ったことではありませんが、一般的に店長や主任などの役職に就く場合は、マネジメント業務や責任が増えます。

そのため責任の重さに伴う役職手当や固定給アップがあるなど、給与水準は一般のエステティシャに比べ高い傾向にあるのです。

サロンで働き続ける場合には、役職を目指すと収入アップに繋がりやすいでしょう。

8.エステティシャンの年収に関するまとめ

さて、今回はエステティシャンの年収、初任給と収入アップ方を解説しました。

収入は生活をしていくうえで必要不可欠であり、モチベーションをアップするためにも重要です。

ただ、給与が高いということは拘束時間が長い、収入に見合う成果を求められるなど、高いから良いというわけでもありません。自分がどのように働きたいのかはもちろん、どのようなプライベートを送りたいかによっても必要な収入は変わります。

自分が求める収入、働き方、ライフスタイルを考えて働く場所を決めると良いでしょう。

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【参照サイト】
職業情報提供サイト jobtag

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