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理学療法士を辞めてよかったことは?後悔しないためのポイントを解説!

理学療法士

理学療法士は国家資格で、医学的なリハビリテーションの専門家です。

理学療法士のなかには今の仕事の待遇や環境に不満があり辞めたいと思っている人も一定数いるでしょう。しかし、本当に理学療法士を辞めてしまっても良いのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、理学療法士を辞めたい理由や辞めてよかったと思えることについて解説しています。

本記事を読んで理学療法士を辞めて良いのか、また今抱えている問題が辞めることでしか解決できないのかをもう一度考えるきっかけにしてください。

1.理学療法士を辞めても大丈夫?

理学療法士として働いていく上で、仕事のつらさや人間関係などに悩み辞めたいと思っている人もいるでしょう。

理学療法士は最低でも3年間学校に通い、国家試験に合格することでようやくなることのできる職業です。苦労して取得した資格が無駄になってしまうと思ったり、理学療法士以外の職業でやっていけるのかなど不安に思うこともあります。

しかし、向いていない仕事を無理に続けても辛いだけでなく、心身に影響が出ることもあります。向いていない仕事を無理に続けるよりも、思い切って新しい環境に一歩踏み出すことも考えましょう。

2.理学療法士を辞める人の理由

では、苦労して国家資格を取得して就職した理学療法士を辞めたくなるのはどんな時でしょうか。

主な理由としては給料面の不満や人間関係、休日の取りづらさがありますが、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

給与や待遇に対しての不満

理学療法士を辞めたくなる理由の1つは給料の低さです。

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると理学療法士の平均年収は430.7万円 です。理学療法士の同僚である看護師の平均年収が508.1万円 なのでかなりの差があることがわかります。

理学療法士は、一般的に大きな昇給を期待できない職業なので長く働くほど辞めたいと思う人が増えるのかもしれません。

人間関係の疲弊

職場での人間関係の悩みで理学療法士を辞めたくなる人もいます。

人間関係の悩みは、理学療法士に限らずどの職場でも起こることはありますが、理学療法士は医師や看護師などの他の医療職や患者さんやその家族など多くの人と関わることのある職業です。

関わる人が多くなることで、他のスタッフとの意識のズレや患者さんやその家族からリハビリに対する不満やクレームを受けてしまうことも多くなり理学療法士を続けていく気力がなくなってしまうこともあるでしょう。

希望の休みが取れない

最近は365日リハビリを行っている施設もあり、理学療法士はシフト制で働いていることもあります。シフト制では土日や祝日などカレンダー通りの休みを取ることは難しくなり家族や友人と休みをあわせづらくなります。

また、理学療法士は終業後や休日にも自己研鑽を行うべきといった風潮があり、研修や勉強会への参加が避けられない職場もありライフワークバランスを重視する人にはつらく感じるでしょう。

3.理学療法士を辞めてよかったことは?

理学療法士を辞めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、理学療法士を辞めてよかったと思える点について解説していきます。

給料がアップした

国税庁の令和4年分 民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均年収は458万円 です。理学療法士の平均年収は約430万円なので、転職することで給料がアップする可能性は高いでしょう。

理学療法士は努力やスキルアップが昇給につながりにくい面もあるので、他業種に転職して比較的簡単に給料が上がり辞めてよかったと思う人がいます。

人間関係が良好になった

理学療法士を辞めて、人間関係が良くなったことを辞めてよかった理由に挙げる人もいます。

病院内での人間関係のトラブルでは、看護師の場合では別の診療科に異動することでトラブルを回避する方法もあります。しかし、理学療法士は配属できる診療科が限られてしまうため、異動による解決は期待できません。

理学療法士を辞めることで、大きなストレスの原因となる人間関係の悩みを解消できることがあります。

休みがとりやすくなった

理学療法士はシフト制で勤務している場合が多いため、土日や祝日に休めるとは限りません。世間の休日とズレがあると家族や友人と予定を合わせたり、イベントに参加することが困難になることがあります。

一般企業ではカレンダー通りの休日を設定しているケースが多いので、他の人たちが休んでいるときに自分も休みをとれることに喜びを感じることがあります。

プライベートの時間をとれるようになった

理学療法士は施術以外にも事務作業や会議などの業務があり残業が多く発生することがあります。また、業務とは別に休日の勉強会や学会への参加、終業後に実務の練習会などがありプライベートの時間が削られます。

近年ではライフワークバランスを重要視したり、サービス残業や持ち帰り残業を禁止する一般企業が増えており、理学療法士を辞めてプライベートの時間をとれるようになって良かったと感じることがあります。

4.理学療法士を辞めて後悔しないために知っておきたいこと

理学療法士になるためには、国家資格の取得や日々の研鑽など努力が必要です。

しかし、一般企業で求められる能力が不足してしまうケースもあり、特に理学療法士の仕事にプライドを持って熱心に取り組んできた人ほどその傾向は強くなるでしょう。

一般企業に転職して、今まで培ってきたものが通用せずに実力不足を痛感することもあります。また、病院の狭いコミュニティでは必要にならなかったビジネスマナーも必要になるでしょう。

中途採用では年下の人が上司になったり、間違いやミスを注意されることもあります。今までの理学療法士としてのプライドは脇に置いて謙虚な気持ちを心がけましょう。

そうはいっても、理学療法士から一般企業に就職してキャリアを築いている方は少なくないため、決して悲観せず向いていないと思った時には別業界まで視野を広げてみてはいかがでしょうか。

5.理学療法士を辞める前にやっておきたいこと

理学療法士として働いていくことに不安を感じている場合、理学療法士を辞めることで解決できる場合もあります。

しかし、せっかく苦労して取得した理学療法士の資格を無駄にしてしまうのも考えものです。そこで、辞めてしまう決断をする前に以下のことを検討してみましょう。

副業をしてみる:給料の低さを解決できる
上司に相談してみる:配置転換で解決できる可能性がある場合は有効
働く環境を変えてみる:病院を変えることで理学療法士の資格を活かして解決できる
休職してみる:休職が可能であれば一度仕事から離れてみて本当に理学療法士を辞めていいのかをじっくり考えてみる

6.まとめ:本当に理学療法士を辞めたいのか見つめ直してみる

理学療法士は給与の低さや人間関係の悩み、プライベートとの両立の難しさから辞めたいと思っている人が一定数います。

また、実際に理学療法士を辞めることで給料アップや人間関係の改善など辞めてよかったと喜ぶ人もいます。

ただし、理学療法士は国家資格で取得するためには相応の努力が必要です。一時の感情に任せて辞める決断をしてしまうのでなく、後悔しないようにしっかりと自分の気持ちや将来のキャリアプランについて考えてから行動に移しましょう。

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【参照サイト】
厚生労働省|職業情報提供サイト|理学療法士(PT)
厚生労働省|職業情報提供サイト|看護師
国税庁|刊行物等|統計情報|国税庁|令和4年分 民間給与実態統計調査

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