理学療法士の中にはスキルアップや収入アップを期待して、副業をしたいと考える方は少なくありません。
ただ、理学療法士としての仕事も忙しく副業ができるか心配になりますよね、理学療法士でも副業は可能です。
今回の記事では、理学療法士におすすめの副業を紹介します。副業をする際の注意点を合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
1.理学療法士におすすめの副業7選をご紹介!
理学療法士の持つ技術や知識、スキルを活かして以下のような副業ができます。
・個人契約のスポーツトレーナー
・セミナー講師
・ライター
・柔道整復師や、鍼灸師などの資格取得後、休日開業
・別の施設の非常勤職員
・スポーツジムのパーソナルトレーナー
・趣味を副業にしてみる
それぞれの副業について解説します。
個人契約のスポーツトレーナー
理学療法士は、病気や怪我などが原因で困難となった運動動作の回復や、日常動作の維持を目的に理学療法に従ったリハビリを提供します。
この理学療法士ならではの身体の動かし方やリハビリに関する知識を活かして、個人契約のスポーツトレーナーとして活躍することも可能です。
周辺のスポーツチームに声をかけてみたり、トレーナーに関する資格取得を目指したりすることで、スポーツトレーナーの副業も可能です。
セミナー講師
理学療法士が持つ知識や技術を活かして、セミナー講師として活躍することもできます。
たとえば、リハビリに関する技術や知識に関するものだけでなく、スタッフマネジメントや診療報酬などをテーマにした講習も担当できます。
同業向けだけでなく、理学療法士としての臨床経験を活かして、一般市民向けの健康講座などの講師にもなれます。一般向けの講座では、介護予防のストレッチや家族向けの自宅でできる簡単なリハビリなど、さまざまなテーマのものがあります。
ライター
理学療法士の専門的な知識を活かして、副業でライターとして活躍することもできます。ライターはパソコンとインターネット環境があればいつでもどこでも仕事ができるため、理学療法士としての本業のスキマ時間にも稼働しやすいのがメリットです。
自分自身が記事を作成するのはもちろん、理学療法士資格を活かして他人が執筆したリハビリなどに関する記事の監修もできます。
特に医療や健康に関する記事は高い信頼性が求められるため、医療関連資格を所持している人へ記事の監修を依頼するメディアも多いです。国家資格である理学療法士資格を活かして記事の監修をしたり、理学療法に関する本の執筆をしたりといった道もあります。
柔道整復師や、鍼灸師などの資格取得後、休日開業
理学療法士資格に加えて、柔道整復師や鍼灸師などの資格を取得し、独立開業する方法があります。理学療法士には開業権がありませんが、同じ国家資格である柔道整復師や鍼灸師には開業権があります。
平日は理学療法士として働きながら、土日祝日といった休日は自分のリハビリ施設や整骨院などを副業として開業する方法もあります。自宅の一室を施術施設にする、レンタルルームを利用するなどすれば初期費用を抑えて開業も可能です。
別の施設の非常勤職員
本職として勤務している施設の他に、別の施設へ非常勤職員として働くこともできます。
理学療法士の就職先は病院や診療所が多いですが、近年ではさまざまな場所で理学療法士が活躍しています。たとえば本業は整形外科の病院で働き、副業として訪問リハビリ施設や介護福祉施設の非常勤職員として働く方法もあります。
本業は整形外科、副業は介護福祉と異なる分野で働くことで、自分自身のスキルアップにもつながります。
スポーツジムのパーソナルトレーナー
理学療法士は、スポーツジムやフィットネスクラブなどでトレーナーとして活躍することも可能です。実際にジムの利用者にストレッチなどを教えるだけでなく、怪我予防の身体の使い方のアドバイスなどもできます。
理学療法士としての勤務が終わったあとの夜間や休日に、アルバイトとして勤務すれば副業も可能です。
趣味を副業にしてみる
理学療法士としての技術や知識、スキルを活かすのではなく自分の趣味が副業に活かせる場合もあります。
たとえば自分で制作したホームページやブログを運用しているなら、Web制作関連の副業があります。編み物やハンドメイドなどを趣味としているなら、自分の作品をフリマサイトやハンドメイドアプリなどに出品したり、自分でネットショップを立ち上げて販売したりといった方法もあります。
2.理学療法士が副業をする際の注意点は?
理学療法士として行える副業にはさまざまなものがありますが、事前に覚えておきたい注意点もあります。
副業をはじめてからのトラブル発生を防ぐために覚えておきたい、理学療法士が副業をする際の注意点を解説します。
職場で副業が認められているかを確認
企業や施設によって副業を認めているか、認めていないかが異なります。理学療法士が副業をはじめるときには、本業の勤務先が副業を認めているかどうかをまず確認しましょう。
日経メディカルOnlineが登録会員を対象に行った「副業に対する意識調査」では、回答者の28.6%は副業が認められていると回答した一方で、44.7%が副業は認められていないと回答しています。
約半数の医療関係の職場で副業が認められてないという結果が出ているため、現在の勤務先が副業を禁止している可能性は十分にありえます。
副業禁止にも関わらず副業をしていることがばれると、減給や降格などのペナルティを受ける可能性があります。かならず勤務先の就労規約などで副業が認められているかを確認しておきましょう。
確定申告や住民税の申告も忘れずに
副業などの収入が20万円を超えた場合には確定申告が必要です。国税局によると、副業に関わる雑所得を計算し、確定申告書を作成、送付することで副業の画定申告が完了 できます。
また、副業で増えた分の収入の住民税の申告も必要です。副業でアルバイトをしている場合、アルバイト先に申請すると年末調整をしてもらえる場合があります。年末調整または確定申告をする場合には住民税の申告は不要です。
自分にあった働き方を選ぶ
副業が本業に影響してしまっては本末転倒です。
睡眠時間を削ったり、休日ゆっくり休めなかったりすると、疲れや体調不良によって本業を休んでしまうこともあるかもしれません。
理学療法士は患者さんの身体を支えたり、時には励ましたりといった肉体的にも精神的にも負担のかかる仕事です。無理をする時期はあるかもしれませんが、本業に支障が出ないように計画を立て、自分に合った副業を選びましょう。
転職も視野にいれてみる
副業をはじめる目的が収入アップなら、転職も視野に入れてみましょう。理学療法士は昇給があまり期待できない職業ではあるものの、施設や病院によっては高給が期待できる場合があります。
たとえば今の職場よりもボーナス額が大きい職場、スキルや役職によって昇給が狙える職場、資格取得補助などの手当がつく職場への転職が検討できます。
3.まとめ:理学療法士はいろいろな選択肢のある職業
理学療法士におすすめの副業7選と、副業をする際の注意点を解説しました。
理学療法士は専門的な知識やスキル、国家資格である理学療法士資格を活かして幅広い副業ができます。本業に支障がなく、自分に合った働き方のできる副業が見つかれば、収入アップも目指せるでしょう。
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