整体師は健康な体作りに貢献できる大変やりがいのあるお仕事ですが、実際に整体師としてどれだけ稼げるのか気になるところですね。
今回、こちらの記事では整体師の初任給や福利厚生、収入アップにつなげる方法など詳しくご説明します。
整体師に興味がある方や整体師の仕事に就こうと考えている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
1.整体師の現状
始めに、整体師の現状についてご説明します。
整体師は資格がなくても開業ができたり、資格も民間資格であれば比較的取りやすいため、他の分野と比べても働きやすい仕事と言えるでしょう。
その反面、街を歩けばリラクゼーションサロンや接骨院など類似している店舗も数多く見られるため、競争激化の分野でもあります。
現在も厳しい競争が続いている整体師ですが、十分に生計を立てている整体師も数多く居ることから、魅力的な仕事であることは間違いありません。
2.整体師の平均年収
次に、整体師の平均年収について下記の分野に分けてご紹介します。
・全体平均収入
・男女別
・年齢別
全体平均収入
2024年1月9日時点の求人ボックス給料ナビによると、整体師としての全体平均収入は、年収にして約387万円になります。
そのため、勤務形態や経験値・資格などによって、年収は大きく左右されると言えるでしょう。
男女別
平均年収.JPの整体師の平均年収のデータによると、全体の年齢層を通して女性は男性よりも平均年収が低い傾向にあります。
しかし、整体の仕事内容は美容整体やエステなど女性施術家が活躍している分野が多いため、就職に有利な点もあります。
また、女性のお客様からすると、女性の整体師から施術を受けることで安心感につながることもあるでしょう。
そのような点を含めて総合的に考えてみると、仕事内容によっては、女性の方が収入の高い分野もあることが予想されます。
年齢別
整体師の仕事は体力を使う仕事ですが、技術が身についてくると、うまく体が動かせるようになるため、年齢を重ねても続けられる仕事です。
そのため、10代から始められるのはもちろん、60代を過ぎてから始めることも可能です。
なお、平均年収.JPの整体師の平均年収のデータによると、60代になっても30代とさほど年収が変わらない結果が出ています。
年齢 | 平均年収 |
20~24歳 | 194万円 |
25~29歳 | 241万円 |
30~34歳 | 265万円 |
35~39歳 | 303万円 |
40~44歳 | 340万円 |
46~49歳 | 381万円 |
50~54歳 | 408万円 |
55~59歳 | 405万円 |
60~65歳 | 275万円 |
※1:引用元 平均年収.JP 整体師の平均年収
3.整体師の初任給
求人ボックス給料ナビによる と、初任給は27万円程度が相場になります。
なお、厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(新規学卒者)によると、2022年の大卒の平均初任給額が22万8,500円になることから、整体師の初任給は比較的高いと言えます。
4.整体師の雇用形態別の平均収入
次に、整体師の「正社員」「非正社員」「アルバイト」の雇用形態別に分けて、平均収入をご説明します。
正社員
求人ボックス給料ナビによる と、正社員の平均年収は387万円になります。
また、dodaサービスの正社員の年収中央値によると、日本で働く正社員の平均年収は360万円になるため、整体師の方が少し高くなります。
ただ、整体師として正社員で働く場合は、整体院や整形外科、リラクゼーションサロンなど幅広い職場があるため、年収も働く場所や経験年数で大きく変わる点には注意が必要です。
非正社員
同じく求人ボックス給料ナビによる と、非正社員(ここでは派遣社員のデータ)の平均時給は1,424円になります。
また、indeedキャリアガイドによると、派遣社員での時給平均は約1,949円となるため、整体師を派遣社員として働く場合は平均よりも低くなります。
しかし、整体師の非正社員の雇用形態で派遣社員は珍しく、むしろ業務委託として1人あたりの出来高払いを採用している職場の方が多い印象です。
なお、業務委託の1人あたりに関しましては、整体料金に応じて決定されるため、店舗によって大幅に異なります。
アルバイト
求人ボックス給料ナビによる と、平均時給は1,085円になります。
また、マイナビのキャリアリサーチLabによると、2023年12月度時点のアルバイト・パート平均時給は1,241円になります。
そのため、整体師をアルバイトで働く場合の時給は平均時給より低くなりますが、整体関連の資格や経験があるとさらに時給は上がる傾向です。
独立開業
株式会社WEBマーケティング総合研究所によると、開業1年目の整体師の年収は、全体の20%以上が400~600万円になります。
また、キャリアを積み重ねていくことで、5年後10年後には、1,000万円以上の年収を稼ぐことも夢ではありません。
一方で、年収200万円に満たないケースもあるため、開業で年収アップにつなげるには、技術力以外でもマーケティングや広告方法など工夫を重ねていくことが必要です。
5.整体師の地域別の平均年収
整体師は、地域によっても年収に変化があります。
求人ボックス給料ナビによる と、最も平均年収が高い地方は関東になり、関東地方の正社員の平均年収は391万円です。
また、関東に次いで関西が381万と平均年収が高いことから、人が集まる都市部方が収入が高い傾向です。
6.整体師の福利厚生・手当・ボーナス
整体師の手当てやボーナスは職場によって変化しますが、特に正社員で勤務する場合は、社会保険完備や各種手当などの福利厚生が整っている会社が多いです。
また、整体師のボーナスに関しましては、株式会社グッピーズの組織規模別ボーナスによると、全事業所平均で45万6,500円になります。
なお、整体師として福利厚生・手当やボーナスは、雇用形態によっても大きく変わることがあるため、勤務する事業所で十分確認しておく必要があります。
7.整体師の年収アップ方法3選
次に、整体師として年収をアップする方法について厳選して3つご紹介します。
・資格を取得
・独立開業を目指す
・副業
それぞれのポイントをおさえながら、あなたに合った年収アップを目指しましょう。
資格を取得
年収アップを目指すには、資格を取得することがおすすめです。
整体師は資格を持たずに働くことができますが、資格を取得することは、働く会社の給料を決める上でも大きな要因になります。
次の2点を意識しながら資格を取得することで、年収アップにつながります。
・国家資格を取る
・市場のニーズがある資格を取る
国家資格のなかでも柔道整復師や鍼灸師、理学療法士やあん摩マッサージ指圧師など、それぞれ特化する分野で活躍できるため、資格プラス経験が積めれば、年収アップが期待できます。
さらに、国家資格だけではなく民間資格でもリフレクソロジーや美容整体などの市場ニーズが高い資格を持つと、実績に応じた収入が見込めるでしょう。
独立開業を目指す
整体師の醍醐味と言えば、やはり独立開業して自分の城を持つことでしょう。
整体師が独立開業するために必要な物としては、最低限ベッドがあれば可能です。
そのため、消耗品などの経費をおさえることができれば純利益も高くなるため、手元に残る収入も高くなります。
また整体メニューも、独自のメソッドを開発して展開したり、市場のニーズが高い分野を取り入れたりしてリピーターが増えていくと、さらなる収入アップが期待できます。
副業
整体師の技術が身につくと、一つの分野だけではなく複数の職場に就くことが可能です。
例えば、整体とリハビリ、整体とマッサージ、整体とトレーナーなど、時間の都合が合えば無限の可能性が出てきます。
また、複数の職場を経験することは給料アップだけではなく、互いの技術を吸収することでスキルアップにもつながります。
8.整体師の年収に関するまとめ
整体師の年収は資格や雇用形態で異なるため、年収の高い就職を目指す場合は、正社員でなおかつ資格を持っている方が良いでしょう。
また、整体師として開業する場合は、マーケティングの習得や技術力の向上などやり方次第では、1,000万円以上を目指せることも可能な仕事です。
ぜひ、今回の内容を参考にしながら、整体師としての明るい展望とこれからの収入アップにつなげてください。
整体師の求人を探す【参照サイト】
求人ボックス給料ナビ
平均年収.JP 整体師の平均年収
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査(新規学卒者)
dodaサービス
indeedキャリアガイド
マイナビのキャリアリサーチLab
株式会社WEBマーケティング総合研究所
株式会社グッピーズ
【引用サイト】
平均年収.JP 整体師の平均年収